PC Break
−文系ユーザーのためのパソコン講座−

96年4月号から6回にわたってBeginners' Mac誌に連載しました。「文系ユーザーのためのパソコン講座」というタイトルは、筆者自身が文学部出身で、コンピュータの専門教育など受けていないことに由来しています。

したがって私は本来コンピュータにそれほど縁の深い人間ではなのですが、いくつかのポイントを経て知識を重ねるうちに、コンピュータというものの面白さを感じるようになってきました。この連載は、こういう自分の経験から、「この部分を理解できればきっとコンピュータに興味をもてる」という基本テーマを選んで、お話ししてみようというものです。

連載原稿と参考文献

第1回:ディジタルって何だ (1996/4号)

コンピュータの本や雑誌を読んでいると「ディジタル」という言葉がしばしば登場します。私たちのまわりには、時計でもレコードでもディジタルが溢れていて、ごく当たり前のようにこの言葉を使っています。では、ディジタルとはいったい何なのでしょうか?

ディジタルについてもう少し詳しく知りたいとき:

  • 相良岩男ディジタルのはなし』、1981年、日刊工業新聞社
  • 山田勲デジタルエレクトロニクスの秘法』、1990年、岩波書店(ジュニア新書)
  • 岡山好直デジタルの不思議−オーディオ横丁からくり噺』、1994年、音楽之友社

やや専門的な文献:

  • 今井聖デジタル信号処理』、1988年、秋葉出版
  • ジョン・R・ピアース(小林正次/藤岡知夫訳)『波と情報』、1980年、河出書房新社

第2回:1と0の世界で (1996/5号)

コンピュータなどで扱うディジタル情報は、電気のONとOFFで表現できる2進法になっています。1と0だけでどんなことが表現できるのかを確かめます。

2進法についてもう少し詳しく知りたいとき:

  • 矢野健太郎数の不思議』、1964年、講談社現代新書
  • 草場公邦数学の考え方』、1983年、講談社現代新書
  • ジョルジュ・イフラー数字の歴史−人類は数をどのようにかぞえてきたか』、1988年、平凡社
  • ジョン・R・ピアース記号・シグナル・ノイズ』、1988年、白揚社

第3回:文字って数字ですか? (1996/6号)

1バイトは256通りの情報を表せるので、これで英数字は表現できます。では、日本語はどうなるか? コンピュータで文字を扱う方法について見ていきます。

日本語処理について詳しく知りたいとき:

第4回:足し算の話 (1996/7号)

私たちは買い物をするときでも飲み会の集金をするときでもよく足し算をします。頭の中で足し算のメカニズムはどんな流れで進むでしょうか? コンピュータはそれをどのようにして機械上で実現しているのでしょうか。

論理演算とコンピュータの足し算についてもう少し読みたいとき:

  • 矢野健太郎数の不思議』、1964年、講談社現代新書
     (特に第6章第6節にこのテーマに関する分かりやすい説明)
  • イアン・スチュアート現代数学の考え方』(第18章)、1981年、講談社ブルーバックス
  • アラン・W・ビアマンやさしいコンピュータ科学』、1993年、アスキー出版局
  • 翁長健治ほか情報システムの基礎』、1983年、朝倉書店
     (専門的な内容ですが、詳しく書かれています)

第5回:計算機は働き者 (1996/8号)

単純なスイッチを組み合わせることで、足し算やもっと複雑な計算を行うことができます。しかし、計算式ごとに別々の回路を作るのは大変です。いろんな仕事をこなせる、有能な計算機はどうやったら実現できるでしょうか?

計算機の歴史についてもう少し読みたいとき:

  • 内山昭計算機歴史物語』、1983年、岩波書店(新書)
  • ハワード・ラインゴールド思考のための道具』、1987年、パーソナルメディア
  • 西垣通デジタル・ナルシス』、1991年、岩波書店
  • ウィリアム・アスプレイノイマンとコンピュータの起源』、1995年、産業図書

第6回:もしそういう条件ならば (1996/9号)

コンピュータは人間が書いた命令文を1/0のコードに変換しておき、メモリに読み込んで実行します。でも、そのプログラムも紙テープのように順番に進んでいくだけでは、結局あらかじめ定められたことしかできません。いろんな条件をこなす秘訣とは?

  • 黒川利明ソフトウェアの話』、1992年、岩波書店(新書)