Planet masaka
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2022-07-02
- ギティ・ラザズの「歌とささやき」を、キミア・ヘサビの演奏で。Va独奏がハーモニクスの分散和音からイラン音楽的主題を奏でグリッサンドとスルポン刻みを駆使して妖しげに姿を変えていく。バハール・ロヤエーの「墓石」はさらに軋みながら変化する音色を駆使して凄みと深みのある表現。アリレザ・マシュアイェヒの「異形」は即興変奏曲的な独奏、「Vaソナタ」はPfを伴いエキゾチックな音律で変化していく3章。モズガン・カヒアンの「ハニとシェ・ムレド」はバローチー民話のキャラクタを描いたという4章。ニルファー・ヌールバフシュの「隠された」はグリッサンドに始まり多重化される音に声も加わる。ショワン・タヴァコルの「カマルト」はケマンチェ+アルトの造語で前半はルーミーの詩による歌も加わる。New Focus Rec FCR315 #nml (original post at )
- 兜むし網を躱して飛び行けり (original post at )
- 8日連続猛暑日は2015年以来の最長タイだそうだが夕方は少し風が出て多少まとも。虫取りをしていた親子が「カブトムシが飛んでいる」と叫ぶも姿は確認できず、ただその後ブンブン飛んできた虫はその仲間だろうか。森の公園では蝉がそれなりに鳴いていたがうちの近所はまだ (original post at )
- 石田波郷の全集から「第4巻 俳論」を読んだ。戦前昭和9年の俳壇時評から昭和44年の雑誌句欄選評までの膨大なもので話も多岐にわたるが、十七字制約のある韻文であり、そのために絞り込み単純化して達意の表現とすること、散文的なあれもこれもは排すべきこと、さらに季語、切れ字という「古格」の重要性が繰り返し述べられる。初期の時評では新興俳句に内容的な期待を寄せながらも表現上の問題を鋭く指摘している。「炉開きやこよなく愛す楽一つ」を読み違えた、「冬鴎」の句が最初の感動を捉えきれず対象をずらしてしまった、などエピソードも味わいある。一緒に飯田龍太の「龍太俳句入門」も借りてきてまぁ分かりやすかったのだが、波郷の俳論と格闘して印象が薄れてしまったので、これはいずれ読み直すか (original post at )
- ホラチウ・ラドゥレスクの「山羊座のノスタルジックなこおろぎ」を、サミュエル・ダンスコムの演奏で。高音域まで重ねられた7つのClがゆっくり波打つようにクレッシェンド/デクレッシェンドを繰り返す“音楽と静寂の拍-潮”。「小さな無限空間の一体性」はオルガンやシンセの古い録音と木笛などの新しい録音テープからD音を中心とするスペクトルのようなノイズ的世界を合成。「内時間/外時間」は高音域のCl群と低音域のFl群が隣接音を反復してスペクトルを生み近寄ってき濁ったりという感じだが、元はFlのための外時間とその音程を逆転させClとしただけで同一の内時間があり多重化ているらしい。Mode Records MOD-CD-339 #nml (original post at )
2022-07-01
- 尹伊桑の「八重奏曲」を、シャウロン・アンサンブルの演奏で。Cl+Fg+Hr+弦5で、細かくグリッサンド上昇する音を重ねてながら“主要音”を軸にした展開に至るがその中心は変化して行きそれらもグリッサンドで動く。持ち味の出ている78年作。「六字大明呪」は仏教テキストを用いた5部のオラトリオで瞑想的な部分はなかなかのものだが強音になると古臭いのは64年作だからか。「炎の中の天使」は最後の管弦楽曲(1994)でSop+女声合唱を伴うエピローグが加わる。ゆったりと動く中に短三度上昇グリッサンドののモチーフが含まれ打が乱舞するところもあるが古臭さいカオスは(ほぼ)なくエピローグは穏やか。Int'l Isang Yun Gesellschaft IYG011 #nml (original post at )
- マイケル・ラウレッロの「大きなこと」を、イカルス四重奏団の演奏で。2打+2Pfの編成で、Es音を中心に反復運動をするMrmbの周囲からPfとドラムの強いリズムが導く中間部そして囁くような高音の中でVibが浮かぶ後半そしてこれらが柔らかに集まる。ブラッド・ラブマンの「タンジェント」はPfの細かな反復上昇の動きにVibとMrmbが絡まるミニマリズム風モチーフがドラムも交えてダイナミックに変化していく。ポール・ランスキーの「織物」はやはりミニマリズム風反復モチーフを用いるが8つの章から成りそれぞれ異なる遊びを見せる。Furious Artisans FACD6829 #nml (original post at )
- 歌枕展に行ってきた。思っていたより良かったので図録を買った。勉強してまた行く。今日は最高気温38.2℃という中、重い図録を抱えて帰りに散歩コースを歩いたが、木陰を通ったら蜘蛛の巣に引っかかって何ともはや。あとは帰っても暑すぎて力出ず (original post at )
- 蜘蛛の囲を知らずに入る木陰かな (original post at )
2022-06-30
- ショーン・E・オクペブホロの「都市美」を、リンカーン・トリオの演奏で。19世紀シカゴの建築運動をテーマにジャズ風やシュールめの新古典などを織り交ぜる3章のピアノ三重奏曲。オーガスタ・リード・トーマスの「太陽の周りの輪」がG音を巡る絞り込まれた音からD音に絡む動きへと変化する2章。シュラミト・ランの「独白」はイディッシュ劇によるオペラを原点にゆったりしたAの分散和音から特徴ある旋法へと。ステイシー・ギャロップの「聖域」はユダヤ民謡の香りがする回想的な前半と再会の喜びという後半。ミッシャ・ズプコの「ファンファーレ80」は短いながらアメリカンな味わいたっぷり。Cedille CDR90000-211 #nml (original post at )
- 夏帽子つばに白雲隠れけり (original post at )
- 猛烈眠いのは暑さで睡眠が浅いのか (original post at )
2022-06-29
- 嫌になるほど暑いがさすがにビールは滅茶旨い (original post at )
- 万事これまたも起きしや夏の夢 (original post at )
- TheAtlanticからThe 10-Year-Old Tweet That Still Defines the Internet 10年前に投稿されてミームとなった"Everything happens so much"はボットアカウントとされていたが実は買い取った人間によるものと分かって興ざめした部分も。とはいえAIに感情があると信じたりAI生成テキストで恋人を蘇らせようとしたりという中で、あぁやはりまた起こったかというときに完璧に当てはまるフレーズは、AIには生み出せなかったものでもある (original post at )
2022-06-28
- アクシャヤ・アヴリル・タッカーの「異国の花の辞書」を、ルシア・リン+マリア・フィンケルマイアーの演奏で。Vn独奏の断片的に滲みつつ変化するフレーズに硬質の打が合いの手のように答えていく。「すぐに眠る人の子守唄」はVn+Pfで抒情的。ライナ・スワミナサン「照度:散乱する真実」は民族風Vnに打が即興的に。D.レミニック「セキュリティ」はガラクタ的打と競演。イマン・ハビビ「山ガゼル」はVn+Vcの中近東の香り。M=Tフォーマイの「プリントするカパ」はHpを伴うゆったり反復の三拍子。N.L.ベナヴィデス「クアテス」は柔らかなVn二重奏。D.カールソン「多言語の短神話」はギターと。R.ゼア「オクヨクットル・レクイエム」はPf伴奏で重々しく。K.ヤングは「VnとHpの抒情詩」は不要。Ravello RR8059A #nml (original post at )
- 日照り道もり蕎麦に涼啜りけり (original post at )
- 尹伊桑の「室内交響曲第2番」を、ローター・ツァグロセク+アンサンブル・モデルンの演奏で。《自由を求めた犠牲者に》という副題を持つ3章で精緻に書かれているが語法が古いような気がするのはなんだろう。「オーボエ協奏曲」はトリルを多用しポルタメント的変化もある民族風な色彩だがやはり何だかいろいろ古臭い感じがする。「おお、光よ」は独奏Vn+2打+8声合唱で仏教テキストとネリー・ザックスの詩を混合させて歌う。Intl Isang Yun Gesellschaft IYG010 #nml (original post at )
2022-06-27
- 早き梅雨明けを興ずや水の宴 (original post at )
- なんと3週間でもう梅雨明けだと。これまでで一番早いという。昨日「梅雨の間に」と書いたのはどうすれば(☞参照) (original post at )
- 仮想本棚も含め一通りを形にしたが、実際のデータはまさにいろいろあって、ぎりぎりまで追加修正 (original post at )
2022-06-26
- ガーディアンからHow TikTok is turning a generation of video addicts into a data goldmine 15秒動画投稿のTikTokは高齢者好みのFBと違って20歳前後から指示される。そこで利用者から得られる情報は膨大で、巨大IT企業に握られるのも嫌だが、TikTokの背後が中国企業というのもまた不気味なもの (original post at )
- 六月に初蝉を聞く日差しかな (original post at )
- 森公園を歩いていたら蝉が少しジーと鳴いていた。連日の猛暑日で勘違いして早く出てきたか (original post at )
- ダニエラ・トルトラの「懸垂線」を、ルカ・マルゴーニの演奏で。ギター独奏で武満ぽいにねじれた抒情の感じだが悪くない。ジョルジョ・スカルディーノの「点、線と面」は民族風のリズミカルな動きで始まり柔らかな音に変化していく3章。アルド・クレメンティ「8つの変奏曲」エンリコ・レンナ「5つのバガテル」アンジェロ・ジラルディーノ「甘くて澄んだ夜に」はそれぞれの味わいのギター。パオロ・ロティリの「アッテセ」はハーモニクスなどでゆっくり動くGuitに少し電子音も加えているのか。ステファノ・ペトラルカ「同形の踊り」ルカ・マルゴーニ「声に前兆が立つ」「Gb#01」「ミスターC」はEGuitと電子音の不毛な遊び。Da Vinci Classics DV-C00460 #nml (original post at )
2022-06-25
- 葉柳も影を忘れて茹だりけり (original post at )
- 11時過ぎに35℃超えで猛暑日。6月に記録したのは11年ぶりだそうだ。ようやく車が敷地内駐車場に戻ってきて、埃まみれは脱するが今度は日除けが必要(☞参照) (original post at )
2022-06-24
- 荒南風や掃うて欲しきもの多し (original post at )
2022-06-23
- アイデアが湧く一方でミスも少々目立ってきているので、落ち着いて走れ (original post at )
- 書物の並びの持つ意味というなら仮想本棚を作ってみるのも一案かと試したところ、案外うまく行きそう (original post at )
- 昼顔や荷台の脇に今日もあり (original post at )
- オリンピック大会組織委員会が6/21に公表した公式報告書で最終的な大会経費は1兆4238億円。うち都+国の公費が55%。中間見積りよりは少し抑えられたというが、招致段階の立候補ファイルでは経費7340億円。聖火リレー経費に沿道警備費用が含まれないなど隠れた支出も大きいと(☞参照) (original post at )
2022-06-22
- ケヴィン・ヴォランズの「弦楽四重奏曲第1番」を、スミス四重奏団の演奏で。アフリカ民謡を素材にしたというリズミックな反復音パターンが繰り返されるミニマリズム風5章でIVのみ子守唄のよう。副題が「白い男が眠る」だが、その題そのままの曲は2Cemb+Vgmb+打で狂った調律でシンプルなパターンが反復される5つの舞曲。これは2Cemb+打の「マテペ」とつながっており、ジンバブエのショナ族の曲“アロイワ・ムワナ”に基づくという。狂った調律で反復されるパターンにマラカスの音が。「小さな毛布で眠る彼女」は4打でボンゴ、コンガの饗宴のあと静かになって最後に微かなMrmb。Musical Concepts MC9242 #nml (original post at )
- TheAtlanticからThe Organization of Your Bookshelves Tells Its Own Story 父の書棚を思い出し、「バベルの図書館」のこと、また本の並べ方に意味がある、自分の場合は「星の王子様」とモス・ハートの「第一幕」が関連があって並んでいるなど。叙情的な文だが、書物の並びの持つ意味というのは考えることが多い (original post at )
- どの破れを抜けて唸るや夏の虫 (original post at )
- 授業準備中になんとバグを発見。修復は可能だがこのところ不具合発覚がけっこうありよろしくない (original post at )
- と思ったがこれが治らないので今日改めて皮膚科に行って別の薬を処方。やっかいだ :'((☞参照) (original post at )
2022-06-21
- ジェラルド・バリーの「1998」を、ダイラ・モーガン+メアリー・ダレーの演奏で。Vn+Pfが反復音とクレッシェンドが短く圧縮された対話をつないでいくが力は流れにならず常に不器用に躓いている。「正午」は単純な1小節がずっと繰り返され中間部から少し変化するがミニマリズムよりもっと質素。「リトカルト男爵夫人」は短くシンプルな3章。「1日家にいて自分のことで忙しい」は短いPf独奏。「耳の聞こえない老人」は蛍の光の奔放な。「収容所で」は音列風のPf三重奏。「トリオーシック・ブルース」は激しいエネルギー。「Ø」は2/3がVa+Pfの音列ユニゾンで最後にVa+Vcも加え急速でリズミックになるがすべてユニゾン。Mode Records MOD-CD-332 #nml (original post at )
- 続けて同じ1冊にまとめられている「間違いの喜劇」を読んだ。双子の取り違えに加え従者も双子で取り違えられ大混乱を生む喜劇は言葉遊びの連射砲でもあり、松岡和子訳も工夫をこらしている(☞参照) (original post at )
- 夏至の宵影絵の包む雨滴かな (original post at )
- 夏至なので松岡和子訳で「夏の夜の夢」を読んだ。以前も確か小田島訳で読んだはずなのにけっこう忘れていて、おやこんな話だったかという幾重にも層をなす夢のごとき (original post at )
2022-06-20
- シェーンベルクの「室内交響曲第1番」を、ホリガー+ローザンヌ室内管の演奏で。オリジナルのFl+Ob+Ehr+2Cl+BCl+Fg+CFg+2Hr+2Vn+Va+Vc+Cbという15人編成で木管の切れ味鋭い響きに余計なVibを控えた5人の弦とがっぷり四つに組む。「6つの小品」はピアノ曲のOp.19をホリガーが室内オケに編曲しなかなか艶なる響き。ウェーベルンの「交響曲Op.21」はCl+BCl+2Hr+2Vn+Va+Vc+Hpで十二音技法による緻密で硬質な響き。「5つの楽章」は弦楽合奏版で無調時代の作品。Fuga Libera FUG794 #nml (original post at )
- 見晴らせば軽鴨居たり羽の青 (original post at )
- 先週末に駐車場側の足場が取れ、今日は表の足場も解体された。この開放感!(☞参照) (original post at )
- 「頑固な者たち」のピアノ譜を見つけた。第9場のあのフレーズは「彼女はとてもフレッシュで若く、彼はとても年寄り、結婚はもう相応しくない」という歌詞。息子トニクが、父がレンカ(連れ子)と結婚するという場面で歌うようだ。ドイツ語版もあって人物の名が変わっていたり単語の発音に合わせて微妙にリズムが変えられているのも興味深い(☞参照) (original post at )
2022-06-19
- ガーディアンから‘Death is birth’: Megan Cope on creating art out of catastrophe 災害に遭ったりしながらもデカルト的西洋とは異なる「我この地におり、ゆえに我あり」という土地に根ざした考えで作品に向かうミーガン・コープ (original post at )
- ドボ8の第3楽章中間部主題の元だというので歌劇「頑固な者たち」を聴いてみた。1874年作曲、短めの1幕もので、農場の息子が父の後添いの連れ子といろいろあった末に結ばれるという喜劇。音楽は分かりやすく形式もオーソドックス。件の主題の原型は第9場の冒頭に出てくるがすぐ違う旋律に移ってしまいあっけない。ほか第5場は3楽章のコーダと関連があるような気もする。NMLではSupraphon SU765-2で演奏は悪くない (original post at )
- 夏の夜やボヘミアの空駆ける音 (original post at )
2022-06-18
- イェスペル・ヌーディンの「潮流と波浪の間から出現する」を、マーティン・フレスト+エサ=ペッカ・サロネン+スウェーデン放送響の演奏で。第1部「潮流」はハーモニクスとグリッサンドでうねるオケの硬質な響き。結構煩いところまでいくがすぐ静まる。第2部「出現する」はジェストルメントなるツールを加えたCl協奏曲で、微分音的ゆらぎを持つ独奏とともに静と動を行き来し、ツールによる音の多重化や不思議な広がりが加わる。「波浪」はツール/ライブエレクトロニクスが駆使されるようで激しい中間部や別のCl独奏を迎える静謐な部分など。なかなかの力作。BIS BIS-2559 #nml (original post at )
- ディエゴ・コンティの「別の世界」を、ラウラ・マルツァドーリ+ラウラ・マンチーニ+ジャンニ・マエストルッチの演奏で。Vn+2打で、静寂の中で揺れ動くフレーズに打が縁取るように応える、かと思えば祭りのリズムになったり激しいパッセージが続いたり哀歌やバラードになったりオルゴールだったり、異なる表情の6章。「夢」「時のかたち」は2打で静かな流れに時おり重いリズムが響いたり軽い金属音が浮かんだりする。Tactus TC950303 #nml (original post at )
- 茎そよぎ見れば蜻蛉の生れけり (original post at )
- 散髪した (original post at )
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