ちょっとしたメモ

いろいろな環境とアクセシビリティ

アライド・ブレインズの伊敷さんが、1月30日付のA.A.O.のコラム「弱視にまつわるエトセトラ」で、“弱視”の人がどうやってウェブを利用するか、どんなページが使いやすい/使いにくいのかについて、具体的に説明している。アクセシビリティ=音声読み上げ対応と直結されがちだが、他にもいろいろな環境や条件でウェブを利用している人がいることは、もっと理解されるべきだろう。(画面例)拡大ソフトを使ってページを読む利用者もいる。

伊敷さんは、拡大ソフトを使って文字サイズを7倍にしてページを閲覧している。この拡大画面を利用している様子を何度か拝見したことがあるが、虫眼鏡を使うようにして、画面上の一部をどんどん追いかけながら、次々にテキストを確認していた。

こういう環境で、動く文字などがあったら理解が非常に困難になることが分かるだろう。画面そのものを拡大しているので、altで代替テキストを用意すれば済むというわけでもない。ブラウザ表示で横スクロールがあると、「虫眼鏡」の移動とブラウザ表示をシンクロさせるのがとても複雑になる。やはり、ごく普通のページが、こうした「拡大」環境でも読みやすいようだ。

誰でも利用できるページづくりというのは、本来は難しいことではないはずなのだが、現実には課題も多い。いろんな環境があることを知って、ちょっと気を付けようかなと思うだけでも、ずいぶん違いが出てくるはず。

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