ちょっとしたメモ

ビル・ゲイツとセマンティック・ウェブ

ビル・ゲイツが米国学生に「コンピュータ・サイエンス専攻のすすめ」を行っているという3月1日付ニューヨーク・タイムズの記事の最後に、"If you invent a breakthrough in artificial intelligence, so machines can learn," Mr. Gates responded, "that is worth 10 Microsofts." というくだりがあった。これを受けて、Edd Dumbillがセマンティック・ウェブの可能性についてコメントした内容が、Tim O'ReillyによってBill Gates, Edd Dumbill, and the Semantic Webとして紹介されている。

NYタイムズによれば、「ハイテク業界でマイクロソフトのように成功する企業は他にも出現するんでしょうか」という学生の問いに、ゲイツ氏は「AIで画期的な発明をしてマシンが学習できるようになったら、マイクロソフト10社分の価値がある」と答えたというわけだ。Eddは、なぜソフトウェア企業がAIやセマンティック・ウェブ関連のテーマに消極的なのかを考察した上で、データの相互運用性が重要になってくることを強調し、My hope for the future lies in making the data smarter. Vendors rely on making their software smarter. と述べている。

もちろん、O'Reillyのウェブログに付けられたコメントが指摘するとおり、誰がどうやって「データを賢く」するのかというのは大きな課題だ。オーサリングツール+GRDDLやAdobeのXMPのような形で作者が少しずつメタデータを加えていく方向もあるだろうし、IBMのWebFountainのようなマイニング技術が利用されるのかも知れない。いずれにしても、ゲイツ氏が The effect of computer technology, he told them, is just beginning and opportunity abounds と言っているように、セマンティック・ウェブはおろかコンピュータ技術の応用自体まだまだ黎明期なのだから、可能性に目を向ける方が面白いだろう。

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