ブルックナーの交響曲7番を、年末年始を挟んでわずか1ヶ月で演奏しようというかなり無謀な試み。そのため、クリスマスイブというのにしっかり練習だ。昨日も練習だったから、体力的にもうこれ以上無理というところまできている。

ブルックナーは周囲の弦楽器奏者が敬遠していたこともあって、これまで演奏する機会がなく、曲もそれほど好きというわけではなかった。ノリントンによる3番のCDで目覚めて、インバルのノーヴァク第1稿による全集を買ったりもしたが、熱心なファンというわけでもない。今回の7番も、そんなわけでそれほど期待してはいなかった。しかし、演奏してみると意外に面白いぞ。一部に曲者のパッセージもあるにせよ、全般的にベースが極めてまっとうに鳴るようにつくられていると感じる。ちょっとしたうれしい誤算だ。

CDは手元のものだとアーノンクール+VPOの演奏がよい。練習中に寝てしまいそうになる2楽章が、ねちっこくなく、透明に流れていく。

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