ベーレンライター新原典版を使ってエロイカを弾く機会を(ようやく)得て、今日はそのトゥッティに出席。練習では2楽章しか取り上げなかったものの、スコアをざっと読んでいるだけでは気付かない細かな違いがたくさんあって、かなり驚きだ。

ありがたいことに、指揮者が一次資料楽譜のファクシミリ版を持ってきて見せてくれたので、ブライトコプフの新版も含めて、気になるところをかいつまんで眺めてみた。印象では、どうやらベーレンライター版はこの楽譜にかなり忠実に編纂されているような感じがする。これと比べると、新ブライトコプフ版はかなり演奏上の合理性という観点から編集されているみたいだ。ファクシミリがどの時点での資料なのかよく確認できなかったが、ボナパルトへの献呈を破りとったとされる穴が再現されているから、楽友協会の作者校閲済み浄書スコアだろう。

合奏で大きな音で弾けるのは久しぶりなので、張り切りすぎて疲れた。

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