Planet masaka played list 2016-02


  1. * 19歳の時の作品は、ゆったりした浪漫の香りとシンコペーションを多用した速い三拍子が交錯する凝縮された8分半。いい曲じゃないか。他にプッチーニの菊の花、アイヴズのスケルツォ、リームのSQ第9番(断章Ⅰ、これは面白い)、ウェーベルンの緩徐楽章など、単一楽章の弦楽四重奏曲を集めたユニークなアルバム。演奏も秀逸。Capriccio C5064
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  2. * 菅原伝授手習鑑の一段「寺子屋」を用いて18歳の時に書いた作品。ドビュッシーの影響を受けた時期の音楽は、しなやかに舞台的な旋律と響きを持つなかなか才気あふれるもので、「さくら」が使われたり。24年後のカルミナでそれまでの作品を全否定するけれども、楽器法の妙と描写力はすでに発揮されてる。CPO 777819-2
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  3. * 声は各パート2名の10人、弦が4-4-2-2-1、管が2-2-0-2,1-3-0-0にTimp:1、org:2の全部で36人という小編成で完璧なバランス。演奏の質も極上。これは素晴らしいね。CPO 777851-2
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  4. * 同時代の作曲家に短い無伴奏曲を書いてもらって21世紀独奏Vn作品のショーケースに、という意欲的なプロジェクトViolin Futuraの33曲を収めたCD2枚組。知らない作曲家のオンパレードだけれど、みなそれぞれ深く多様で感心する。演奏もこれだけの曲を十分に表現していて立派。最後に自作曲も披露している。Navona NV6028
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  5. * 第1番も良いけれど、この演奏だと速い楽章のある2番の方がしっくり来る(ビブラート少なければいいのに…)。ピアノ入り室内楽曲全集というCD5枚組の企画で、これだけまとめて聴くことはめったにないが、さすが名曲揃いで飽きません。 ALPHA228
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  6. * 御大70歳記念に1826年製グラーフのコピーのフォルテピアノを囲んでシューベルティアーデを再現ということで、歌曲から鱒ありアルペジオーネ・ソナタありCD4枚分の室内楽。リラックスした雰囲気で音楽を慈しみ楽しんでいる。よきかな音楽仲間。 ALPHA216
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  7. * Hob.XVIの20、44、49など。1795年ワルターのコピーだというフォルテピアノの音色が不思議で、タッチによるのかレバーなのかいろいろ変化して面白い。演奏は端正な感じだけれど音色が多彩なのでなかなか味わい深い。Zefir ZEF9603
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  8. * H.231と232の2曲があり、いずれも4楽章。トリオの方のVn、Vcと弦楽合奏の音色が近くて協奏感がやや薄いかなとも思うが、贅沢で楽しくて面白い。併録のパルティータも弦楽合奏曲。組曲第1番ともいうのかな。どれも手強そうだけど、取り組んでみたいな。 ARS38191
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  9. * 副題が「天体の音楽」でミニマリズム風、少し癒やしも。新調性音楽というらしい。なかなかいい曲だ。弦楽合奏版もあるのか。併録NY室内響によるシンフォニー・イン・ウェーブズは時折厳しく苦しい領域にも踏み出しつつ、遊びのポーズに戻っていく感じ。遠近法みたいな表現はなかなか面白いが最後がややあれだな。Decca 00028943628723
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  10. * 独奏Vnと2群の弦楽合奏のための作品で、キリスト受難の六つの印象という副題だそうだ。凝縮された怜悧な表現。弦楽のための練習曲集は、結構弾けそうな気がするが最後があまり盛り上がらないかな。7つの楽器のための協奏曲も併録。DG 00028943538329
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  11. * ローマ教会の宣教師として清朝中国に渡って康熙帝の3息子の音楽教師でもあったという。清朝時代はバロックにあたるのかと変なところに感心。曲は確かに同時代のコレルリっぽい。ピリオド奏法はいいんだけど音程が上ずったりするとなかなか厳しいものが。Paladino PMR0057
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  12. * これはルイではなくてフランソワの、第1~5組曲を含む全集。今日もまたユニバーサルから500点ほどが投入されているが、オワゾリール名演も聴けるようになってまことに素晴らしい。Decca 00028942588622
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  13. * 16世紀後半のイタリア・ルネサンス末期の作曲家だそうだ。ゆったりした雅な音楽を素晴らしく美しい響きで聴かせてくれる。声楽は艷やかで聴き惚れるし、器楽だけの曲のニュアンスも見事。ブックレットあり。Pan Classics PC10350
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  14. * すばらしく透き通って軽やか、合唱も精度高く美しい。メンバー表を見ると弦は各2名、合唱は全21名、おや女声のみの4部ってそんな演奏ありなんだ。マニフィカトも同様に女声のみで。少しビブラートかかる時があるけれど、これはなかなかのもの。ブックレットあり。 ALPHA222
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  15. * この曲これまでじっくり聴いてなかったので、他の演奏が出たのをきっかけにこの3日ほど何度も反復していた。ならではの箇所もちろんあるが、部分的にワグナーかと思ったりするのはまだ理解が足りないか。このコンビの演奏が作曲者の狙いに合うかどうかはともかく、美しい響きという点ではさすが。Warner-Parlo 5099996672358
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  16. * アルゼンチンの大草原パンパを駆け巡るガウチョの音楽が源泉なのかな。第1番はVnとPfの曲で、共通する要素が多い。ほかにチェロ・ソナタ、アルゼンチン舞曲など。Orfeo C181051A
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  17. * CB189/215の賭博神デキウスのミサ(ネウマから復元?)にキリエ、クレドなどを(創作して?)挟んで演奏したもの。単旋律の歌に、曲によって笛太鼓にフィドル、シトルなどを加えた伴奏。最初はかなりふざけた調子だけれど、静謐なところから舞曲っぽいのまでなかなか多様で楽しめる。Ricercar RIC247
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  18. * 短調の味わいも含む作品2、長調のみの朗らかな作品6、さらにラ・マニフィカ・コムニタとのトリオ・ソナタ集と充実した構成で、音色も艶があって美しい。Brilliant BC93366
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  19. * イ短調の弦楽四重奏曲を弦楽合奏に改作したもので、第1楽章では切ないような仄暗い音楽に時おり激しい起伏が。第2楽章は急速なスケルツォで、ウォルトンらしい緊迫したリズムと展開。第3楽章はゆったりした歌だけれど、どこか物悲しい。終楽章は再び手の込んだウォルトン節に冷んやりした旋律が挟まれる。演奏は難易度高いだろうな。 WHLive0021
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