Planet masaka played list

Naxos Music Libraryで聴いてPlanet masakaにメモした最近の曲と2008年からの月別リストです。


  1. * 「ボブ・ディランによる7つの詩」という副題で、アメリカンな感じのなかなか味わいのある歌曲。ちょうど昨日、都響が日本初演した。併録は「3つの幻覚」でこちらは管弦楽曲。これもけっこう面白い。2009年グラミー賞アルバム。Naxos 8.559331
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  2. * Sop+Pf+リコーダー+ギターという変な編成で、駆け上がる感じの素材で始まり即興ぽくキャッチボールする。題名は北欧語の4であるkvartとラテン語(?)toniの合成のようだ。併録は管弦楽のトーン・クラスターを中心とするハルベルク(ハルベルイ?)の「アスピレーション」、Pf+打楽器+男声合唱で遊ぶルーザスの「ロンドー」、朗読を組み合わせたライティネンの「リネス・レーサ・イ・ラップランド1732」、マウッソンの「胚芽(ドラムの歌)」という、北欧現代作品集。Caprice CAP21903
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  3. * 木々が絡み合う森に迷い込んだかのような、独特の音程間隔で上下する各パートの旋律線がやり取りされる。公開されているスコアを見ると、特殊な要素は少ないが無駄なく書かれていて、精緻なつくり。併録「言葉なし」はCl、「石が割れるまで」はVn独奏、「ボードレールの歌」はSop+Pfと多彩でどれも味わいがある。Alba ABCD415
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  4. * 内部奏法やプリペアドなどいろんな手法で2台のピアノから楽しい音を引き出す、それぞれ標題を持つ6つの「タブロー」。併録はマクロコスモスIV「天界の力学」(4手)、さらにアール・ブラウンのコロボリー(これは3台)。Mode Records MOD-CD-19
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  5. * BC50年頃のローマ詩をマクスウェルが現代訳したものに曲をつけた。調性的ではないけれど叙情豊かな旋律と柔らかな和声の歌曲。併録「マルティン・コダスのカンティガス・デ・アミーゴ」は13世紀のイタリアの詩にちょっと旋法的な味わいと控えめな現代風味。さらに室内楽と合唱による「ヴィルナのヤング」、Fl+Pfの「節回し」、Vc独奏の「デルファイ」。Albany TROY1716
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  6. * 1978年から35年ほどに渡って書き継がれた13曲。2つの属七和音が平行移動する中で生まれてくる「疑問」のテーマ、それとどこかでつながるようなモチーフが、12音技法的になったりしながら、時に活発に、時に柔らかく連なっていく。併録ゴールドスタインの「不動点および流動点について」はややジャズっぽい素材とゆったり波打ち続ける水面に浮かぶような素材が交錯する。Albany TROY1714
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  7. * 交互に繰り出される厳しいD音のユニゾンが滲みながらグリッサンド上昇して、細かな断片に砕け散る。ときおり沈黙をはさみながらスルポンの冷たく硬いノイズ音響が駆け巡った後、音は地に舞い降りて最後にD音が残る。22のセクションから成り、セリー音列が裏にあるのだそうだ。併録コルンドルフの「シュニトケを讃えて」は、ゆっくりした神秘的なコラールに懐かしい響きのトッカータが続き、そして最後に壊れて消えていく。Challenge Classics CC72713
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  8. * 小林一茶の「春の月さはらば雫垂りぬべし」の印象を笙とバイオリンのデュオで奏でる。英訳の結句「To the Touch」がタイトルで、そのままの方が良いのかも知れない。併録の「静かな空気」はこの句と芭蕉の「日にかかる」を題材にSopと笙で表現した曲。ゆったり流れていく。アルト・フルートの「Pale Views」(カズオ・イシグロの『遠い山なみの光』から)とか、アンサンブルの「猫の恋」とか、作曲者の捉えた侘び寂びの表現。Metier MSV28584
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  9. * 器楽奏者がそれぞれ短波ラジオを持って音素材を受信し、その素材あるいは他奏者による「イベント」を模倣したり変調したりして反応していく。楽譜には次のイベントをより長く/高く/強く(+)またはその逆(-)もしくは変更しない(=)といった指示があり、全体を4つに分けた「ステーション」では全員が到着するまでイベントを反復するという。フォルムは規定されるが出てくる音は何でもありという世界。Mode Records MOD-CD-302
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  10. * Flのちょっと呪術的な導入に続いて不思議な島の鳥の伝説がHpを伴って語られる。ルソーが言うところのメロドラマ(語りと器楽の組み合わせ)を集めたもので、併録ケージ「医者へ行く」とか、ライマン「三月」とか、それぞれ妙なる音楽寸劇。 DUX1384
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  11. * ピチカートを多用した細かな断片をSQがやりとりし、10の舞曲が軽々と、捕まえられないように漂っていく。併録リチェルカーリは主題らしいものを持つ5つの変奏の間に刹那的な4つの楽章が挟まれるVn+Vcデュオ。弦楽四重奏曲は長い線が絡まりながら一緒にうねったり切り込んだり倒れ込んだりと、ダイナミックな構築ですきがない。面白かった。Delphian DCD34199
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  12. * 12音技法ではないのだけれどあちこちくねる音列がつなぎ合わされた旋律。第1番の方が、すこしバルトーク風のリズムもふくめ面白みがある。独特の音列は併録のVn+Va二重奏曲にも。Va+Pf組曲はさらに響きもけっこうユニーク。Challenge Classics CC72734
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  13. * 暗い沼を漂うようなピアノにボーカルと電子音が絡むのだけれど徐々に水面できらめくようなピアノだけになっていく。「27.05.2003-2013ルチアーノ・ベリオ」は没後10年の曲か。わずか5小節で、短二度、長二度、短七度といった音程が滲むように広がっていく。「タタール人のペンタトニックな断片」は時おりため息とも動悸ともつかぬ動きが静けさをかき乱す。いずれも絞り込まれ研ぎ澄まされた世界。Stradivarius STR37093
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