Planet masaka played list

Naxos Music Libraryで聴いてPlanet masakaにメモした最近の曲と2008年からの月別リストです。


  1. * やや虚無的で急ぎ足なモチーフから気分が次々に変化して音もそれに連れて複雑になったり荒々しくなったりもする短い断片集で、結構動きのある8曲のサイクルIと枯れた滋味のある6曲のサイクルIIからなる。「外傷と背骨」はずっと激しく不協和音の連発で始まりその合間に少し見通しの良い空間や素朴な曲のパロディぽいつくりが挟まったり。前者でもたまにあったが、隣接不協和音の分離というか配分が(特に強打で)曖昧なため何がいいたいのかよく分からないのが気になる。NEOS Music NEOS12317
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  2. * ピカソの絵に触発されたウォレス・スティーヴンズの詩からさらにティペットが触発されたというギター独奏のための繊細な3章。ベンジャミン・ブリテンの「ダウランドによるノクターナル」は歌曲集《来たれ、深き眠りよ》の素材による7つの短い変奏と下降する6音を用いたパッサカリア。レイモンド・マリー・シェーファーの「マーリンの叫び」はアーサー王伝説の魔術師が文明化で森が失われると発する叫びを様々な技巧で表現した6曲で5曲目からはテープの音も交え最後は鳥の声も聞こえる中で静かにゆっくり消えていく。Chandos CHAN8784W
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  3. * ドナウエッシンゲン音楽祭で友人たちとのお楽しみ用として作られたという下手な軍楽隊の行進曲や舞踏曲のパロディのような6楽章。エルヴィン・シュルホフの「SQのための5つの小品」はワルツやタンゴの分かりやすい要素に時折不協和音をぶつける。コープランドの「ムーブメント」はやや歪な早い音楽を生暖かい前後が囲むよくわからない三部形式。J.P.ジョンソンの「チャールストン」を含めみな1923年(つまり100年前)作曲という。ベルクの「弦楽四重奏曲」は1910年作曲だけれど1923年に初めて成功したんだそうだ。Berlin Classics 885470031545
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  4. * とりとめない出来事を綴る4手Pfのグラフィティでふわっとした掴みどころがない音からパーカッシブな連打まで。間にクルターグ編曲のバッハのオルガン小曲集が挟まれるためぼんやりしているとそちらばかり聞こえてくる。併録はリゲティの4手Pf曲「行進曲」「ポリフォニック・エチュード」「3つの婚礼舞曲」「ソナチネ」「アレグロ」で民謡素材のはっきりした音。Ars Produktion ARS38356
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