Planet masaka played list 2017-01


  1. * たくさんの鳥の声、そしてトゥランがリーラの残照。移調の限られた旋法の到達点。最終楽章は沁み入る。DG 00028943992923
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  2. * 断片的で不規則な素材が静かで荒涼とした冷たさになり、何かに結実しようとしているような。メキシコの奥深くへの旅?ピアノと電子楽器による音楽が、ほかにオッシオの「セプト」、ウメトの「海と月」などいろいろ取り揃えられて、なかなか面白い。IBS Classical IBS-82016
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  3. * 二重弦楽オーケストラのために作曲者30代前半(1964)に書かれたもので、不協和音やスルポンなどを駆使した、その時代を映す前衛音楽。1969の「そのときどきの雲」、1970の変奏曲も、もう少し空白を用いながらも前衛であるのに対し、1991の歌入り「氷河」やVn独奏を伴う「カンティレーナ・パシフィカ」はロマンティックというか幻想的。落差が大きい。ABC Classics 00028948133154
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  4. * セリーを用いたいろんな断片が組み合わされる7つの短い部分から構成(Konfigurationen)される。併録の手引書(Enchiridion)IIの発展だということだけれど、手引書のほうがずっと連続性があって5~6年の差なのにずいぶん違う。ピアノ曲全集ということで初期の作品も収録されているけれど、ロマンチックだったり民謡だったり。変化を辿るのだと思えばまぁ。 NEOS11026
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  5. * Clを中心にHpや弦など9楽器のための、静謐な音楽。ゆっくりと流れるシンプルなアルペジオが中間部で少し姿を変え、力のあるうねりから細かな波動に至って消えていく。「樹」は13人の奏者で夢玄の世界から動いていく。「無題」は8楽器で動きがあり、ユーモラス。「花飾りの音楽」は17楽器でやはり無から始まるが、祭祀のような力へ。Dacapo 8.226589
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  6. * 単一楽章だが、くねくね細かく動く線とピチカートが交錯する前半、ゆっくり歌う中間部、荒々しい反復リズムにいくつかの素材が絡む後半の3部で構成される。他のSQも第2番以降は複数部分から成る単一楽章。運動性能の高いスポーツカーみたいな感じもする。ABC Classics 00028948136063
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  7. * この第7番ミステリウムは特定の楽器を指示しないオープン形式の概念作品として書かれたということで、Ngangkar(アボリジニで星)、Guyuhmgan(やはり星)はいずれもそれに基づく管弦楽版。以前聴いたBirrung(これも星)やNguurraa(光)は室内楽版ということになる(完成版は全部で8つあるそうな)。ABC Classics 00028948143535
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  8. * セリーを駆使して音があちこち飛ぶけれども技法が嵌っている感じでついていける(1997)。第1番「アンティフォナ」は特殊奏法オンパレード、電子楽器ありの単一楽章で、いかにもダルムシュタット(1967/rev84)。初期の「3つの断章」はゆっくりした動きの中での禅問答っぽく(1966)。「二次元」は2007年のピアノ五重奏。けっこう面白いが腰を据えて集中して聴かないと。 NEOS11518
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  9. * 聴くべき曲をさがしていてたまたま巡り合ったのだけれど、めでたさというよりこれ以上酷いことになりませんようにという願いには当てはまるか。戦禍に理不尽にも巻き込まれる人々の多さを思えば、まさに。今年はこの曲をじっくり勉強してみようかなという気持ちになっている。ペンデレツキの哀歌も、およそ新年らしくはないけれども、痛切。Brilliant BC95354
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