吉松隆交響曲第1番の概要

曲の概要

曲名
交響曲第1番 "カムイチカプ交響曲" op.40
作曲時期
1990
初演
1990-05-26 @ 尾高忠明指揮大阪p.o.
楽章構成
  1. Ground. Andante
  2. Water. Largo
  3. Fire. Allegro
  4. Air. Adagio
  5. Rainbow. Moderato
楽器編成
Fl:4; Ob:3; Cl:3; Fg:3; Hr:6; Tp:4; Tb:4; Tub:1; Perc:5; Pf:1; Cel:1; Synth; Str
ノート

タイトルの〈カムイ・チカプ〉はアイヌ語で〈神(カムイ)の鳥(チカプ)〉を意味する。それは人間の村の守護神であり、高い樹の枝から人間たちの生と死とをじっと見つめている森の最高神でもある。何回かの挫折の後、36歳でこの鳥の神の名を付した最初の〈交響曲〉を書こうと決めた時、それはどこか遺書を書く気分に似ていた。…この交響曲には、五体(五つの楽章)がある。それは、〈創造〉〈保存〉〈破壊〉〈幻惑〉〈解放〉というシヴァ神の舞踏による五つの宇宙の姿とともに、地・水・火・風・空という仏教における世界観〈五大〉をも模している。

  • 第1楽章.GROUND 発生し増殖してゆく歪(いびつ)なるもの。
  • 第2楽章.WATER 古風なる夢を紡ぐ優しきもの。
  • 第3楽章.FIRE 破壊しながら疾走する凶暴なるもの。
  • 第4楽章.AIR 死せるものたちを思う静かなるもの。
  • 第5楽章.RAINBOW 虹と光を空に広げる聖なるもの。

作曲は1988年春から1990年春にかけて進められたが、第1楽章には19歳から23歳の頃書いていたオーケストラ曲、第3楽章には28歳の時に書いたロック曲などを一部使用したほか、二十代までに書いて破棄したさまざまな自作曲の破片が組み込まれている。また、GROUNDには森の神としてシベリウスの「タピオラ」が、FIREには原始の神としてストラヴィンスキーの「春の祭典」がエコーする。(作曲者自身の解説より

いくつかの演奏=録音情報

演奏者、録音情報と楽章別演奏時間
指揮者演奏CD番号録音年月12345備考
Sachio FujiokaBBC p.Chandos CHAN98381999-09-08/0911:589:365:528:099:0944:44

※録音年月順 (1 record)

※個人的な関心で手元の資料を中心に調べたデータであり、網羅的な情報ではありません。入力ミスなどによる誤りが含まれる可能性があります。年月(日)はISO-8601スタイルで、1806-10は1806年10月を、1806/10は1806~1810年を示します。演奏時間は、の解釈ほか詳しくは内容に関する説明を参照してください(特に古い録音ではリピートが省略されていること多々がありますが、今のところ区別していません)。